Sunday, December 8, 2024

今学期の振り返りと最終報告書

振り返り

大学に入ってから日本語を話すことが全くなくなり、日本語を練習し、話す場が欲しかったから日本語の授業を取ろうと思いました。なので皆さんと話すのがとても楽しかったです。ランゲージエクスチェンジはとても貴重な経験で、個人学習プロジェクトはとてもワクワクする課題でした。

自分は402を先に取るという特殊な状況にいましたが、みなさんと401の授業が取れてとても楽しい一学期になりました。みなさんと402を取れないのがとても残念ですが、とても良い思い出になりました。みなさんの上手な日本語ならきっと402も楽勝ですね。

 

最終報告書

JPNS401個人学習プロジェクト最終報告書

『日本の城について』

氏名:日城謙太

 今学期の個人学習プロジェクトは日本の城について調べた。日本にはたくさんの城があり、そのどれもが歴史が深くとても興味深い建造物ばかりである。このトピックを選んだのはもとから城への興味があったのと、親が歴史好きなため、たまに一緒に大河ドラマなどを見ていたからだ。それと、今後日本に行った際にどこかの城をより楽しく観光するために城について調べようと決めた。中間報告ではいろんな城の特徴と一般的な城の雑学や構造に調べたが、今回は世界の城と比べ、そして姫路城について詳しく調べた。

 まずは日本の城全般の雑学について調べた。日本には200以上の城があるが、江戸時代以前から天守がある城はたった12棟。自然災害や戦争によって壊されることも少なくなく、大概の城は大規模な修復や立て直し工事が行われている。それから、白い城を白鷺場と呼び、黒い城を烏城と呼ぶ。白鷺城と呼ばれる城は二つしかなく、それは兵庫県の姫路城と熊本県の八代城のみ。しかし姫路城は圧倒的に知名度と人気があるため、白鷺城は基本的に姫路城のことを指すのだ。また、どの城にも瓦でできた屋根があるが、もちろん耐久の面で優秀という理由もあるが火の矢などの攻撃の際に火災が起こらないためでもある。最後に、城には平城と山城という区別があり、平城は平らな土地に建てられた城で商業などが活発な場所を指す。山城は山の上や森の中にある城を指し、たどり着きづらく防御に向いているのだ。

 続いて、日本の城の構造についても調べた。基本的に城には外から堀、石垣、そして城本体が石垣の上という配置になっている。そして天守閣、つまり城の象徴でもある最も高い場所にある建物が戦の際に城主が待機していた場所である。最前線にある堀は敵からの侵入を崩す役割があり、空堀と水堀と二種類がある。水の中を進むのは厄介なため水堀の方が効果的だが、近場に川や池がないと作れないのだ。石垣は城の土台であり、非常に高く、到底登れるものではない。織田信長が初めて城に石垣を作ったと言われており、最初は3メートルほどの石垣だった。これは敵の進行を防ぐためではなく、たくさんの大きい石を敵に見せびらかし権力を誇示するためであった。のちに石垣は高くなっていき、10メートルから30メートルまでの高さへとなっていった。そして天守閣があるのだが、必ずしも天守があるとは限らなく、むしろ天守がない城の方が多かったと言われている。そのような天守は戦の際の城主を守る最終防御手段なので普段は見張りや食料の保管にしか使われていなく城主はほとんど天守にいることはなかったのである。

 そして、現在でも観光できる四つの城、『姫路城』、『名古屋城』、『大阪城』、そして『松本城』についても調べた。兵庫県姫路市にある姫路城は日本三大名城の一つで世界文化遺産や国宝に認定されている。また、2019年に行われた『好きなお城アンケート』で一位に輝いた城でもある。姫路城の特徴は何といっても白い天守だが、本来は屋根も白いのだがほこりや汚れのせいで年月が経つとグレーに変色してしまう。そんな姫路城は1333年に建設が始まり、一番有名な城主は豊臣秀吉である。また、元の天守は黒田官兵衛の発案の元三層しかなかったが、のちに5層6階に建て直された。

 続いて名古屋城。愛知県名古屋市にある名古屋城は日本三大名城の一つで国宝認定されている。天守の一番上にある純金の『しゃちほこ』でとても有名だ。名古屋城の一番有名な城主は徳川家康で、自分が天下人だということを様々な人々に示すために建てたと言われている。実は昭和20年に空襲に遭いほとんどの建造物が焼けたのだが、14年かけて再建築されたのである。

 次は大阪城。大阪府にある日本三大名城最後の大阪城は重要文化財に認定されている。姫路城と同じアンケートで2位をとっており、とても頑丈な石垣で有名だ。大阪城は戦国三大英雄である織田信長、豊臣秀吉、そして徳川家康全員が関わった城としても知られているのだ。

 最後は松本城。長野県長野市にある国宝認定されている松本城は同アンケートで3位をとっており、黒い外装で知られている。姫路城と同じ5層の天守があり、軟らかい地盤に合わせた特殊な柱を要した石垣が有名である。漆黒を維持するのには毎年塗りなおす必要があり、毎年2-3か月の工事が必要だが、費用はあまり高くないらしい。

 今回は日本の城を世界の城と比べてみた。日本の城は基本何層もの壁で囲い敵を徐々に削る設計だが、海外の城、主にヨーロッパの城は一つのすごく高い壁で守りを固め、敵を一気に食い止める設計だ。これを応用したのが城壁都市で、城を含む街ごと壁で囲む都市もヨーロッパでは少なくない。これに比べて日本の城は城だけで成り立っており、そのため戦になった場合、街や市民の被害が少なく済む。城壁都市だと攻める必要がある土地がものすごく広いが、その分街や市民への被害もある。あと、日本の城は最前線の防御策として、壁ではなく堀を作るのがほとんどで、これは水害や地震という自然災害の際に被害を抑えるためでもある。石垣を固めるのではなくただ重ねているのは地震の際に振動を分散させ一気に崩れないようにとあえての工夫が施されている。日本と比べて海外では自然災害がとても少なく、そのため高い壁などを立てても問題がないのだ。

 続いて、姫路城についても詳しく調べた。姫路城には門や櫓などのエリアが合計36あり、それぞれに敵の攻撃を止めたり分散する工夫がされている。姫路城の入り口でもある『菱の門』は敵が最初に通るであろう門で、上側には穴が空いていて、そこから火縄銃や鉄砲、石などの武器を使い、敵を上から攻撃できる工夫がされている。菱の門を過ぎると『るの門』があり、そこには『狭間』というたくさんの穴が開いた壁がある。これらの穴は鉄砲や弓で攻撃をするためだが、姫路城の狭間は珍しく蓋がついていて、反撃を防いだり突然の攻撃を仕掛けたりができる。狭間の穴にも三角型、丸型、正方形型、そして長方形型があるが、これは形ごとに部隊をつけ配置に付きやすくするためである。長方形は弓専用、そしてそのほかの穴は鉄砲用だ。

 


1. 姫路城の名所マップ

 姫路城には『西の丸』、『二の丸』、『備前丸(本丸)』などの広場がある。備前丸は天守の隣にあり、元は城主であった池田輝政の住まいがあったが火災で焼けてしまい今は空き地である。二の丸は多くの櫓や狭い道があり敵の侵入を追い込むことができるように設計されている。西の丸は西側にある広い広場で最前線の防御になっている。名所マップには載っていないが三の丸、上山里丸、下山里丸、出丸などが周りにある。

 そして城と言えば天守閣。姫路城の天守は真っ白な外装でとても有名だ。2009年から2015年の間『平成の大修理』と呼ばれる大規模な修理が行われ、総額23億円で真っ白な見た目を取り戻したのだ。基本的には装飾品と壁を塗りなおし、汚れやさびを落とし、瓦を磨くという修理だ。姫路城の天守は五階六層になっていて、どの層も基本的な構造は同じだ。地階と一階には六つに仕切られた広間があり、ところどころに『用具掛け』という鉄砲などの武器を置ける仕掛けがある。三階には隠し扉や隠し部屋などの敵をかく乱させる防御策としての仕掛けがたくさんある。五階と最上階は展望台のように姫路の町を見渡すことができ、最上階には姫路城の守護神と言われる小さな神社『刑部神社』がある。さらに、屋根には日本の城らしく『しゃちほこ』が二匹いるが、昭和の大修理の際に『しゃちほこ』が全てメスの『しゃちほこ』を元に作り直されたのである。瓦には城主の家紋を入れることが多いが、姫路城の城主であった池田輝政の家紋であるアゲハ蝶の家紋が一か所だけ逆さまという特徴もある。これは「完成と同時に崩壊が始まる」という由来を逆手に取り、あえて未完成にしたのである。

 今回の個人学習プロジェクトを経て、とても有意義な知識を学べたと満足している。日本の城は歴史はもちろん、知恵や工夫などがたくさんありとても調べていて面白かった。歴史はとても苦手な科目なのだが少しは日本史を好きになれた気がする。今後も城について調べ、機会があれば姫路城だけではなくほかに調べた城にも行ってみたいと思う。